こんにちは、atelier045です。
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は6月の誕生石「パール」と、ちょっぴり特別な思い出が詰まった「ウエディングジュエリー」のお話を綴っていこうと思います。
実は昨年、大切な友人からご依頼をいただいて、フルオーダーでウエディングジュエリーをお作りする機会がありました。
そのときのことを交えながらゆったりと綴りますので、よかったらお付きあいください。

仲良くしていただいている友人母娘のお嬢さまから、昨年ウエディングジュエリーのご注文をいただきました。
atelier045は私ひとりで制作から運営まで行っているので、フルオーダーのご相談をお受けすることはなかなか難しいのが現状です。
ですが、今回は大切な人からのご依頼であったことや、時間を調整できる奇跡的なタイミングでのご依頼だったこともあり、お引き受けする運びとなりました。
とはいえ、なんせ初めてのフルオーダーが、人生に一度の大切なウエディングのご依頼。
こんな光栄なことって…想像の上のまた上の展開です!
嬉しさと、そしてプレッシャーがズッシリと…
しかし、新婦さまのジュエリーに携わらせていただくことは、私にとって「祝福の気持ちをカタチに」してお届けできるたったひとつの方法というか、技術です。
お届けしたジュエリーで新婦さまが喜んでいただけるとしたら、これほど嬉しいことはないのではないかと感じました。
お式当日が最高に素敵な時間となるように、新婦さまが喜んでいただけるようなものを作る!と決め、不安などはいったん置いといて、よどみない気持ちで進めることにしました。

お作りしたのは、新婦さまが披露宴で身につけるピアス。
普段の制作とオーダーメイドとの大きな違いは、「誰のために作るか」がハッキリしていること。
atelier045のアクセサリーは、お客さまに身につけていただいて初めて“完成”するものだと考えています。
だからこそ、どなたが身につけても心地よく美しいと感じていただけるよう、日ごろから細部まで丁寧に向き合って制作しています。
披露宴は、1927年に開業された横浜のクラシックホテル「ニューグランド」。
山下公園と海が見渡せる、横浜らしいロケーションです。
格式高く優美な会場の雰囲気、ドレスやヘアスタイルのお写真を見せていただきながら、全体のイメージを共有してデザインを考えていきました。
日ごろの新婦さまは凛としつつ華やかな佇まいをされていて、自然と「こういうのが似合いそうだな」というイメージが湧いてきました。


ウエディングは特別な日だからこそ、さまざまな角度から見ても美しく映えるように…重さや着け心地など、細かいところまで工夫しました。
いくつかデザインをご提案しサンプルの試着やサイズ調整を重ねて、当日を迎える前に無事お渡しすることができました。
実はこのご依頼をいただく前に、都内の素敵な場所で前撮りをされるということで、私もちゃっかり見学させていただきました。
貸切の荘厳な建物、新郎新婦の凛とした佇まい…とても神秘的な雰囲気に包まれていて、静かに感動しちゃいました。
前撮りの見学をさせてもらっていたことで、お二人の空気感や普段とは違う新婦さまの雰囲気などがわかりスムーズにイメージがふくらんでいったのではないかと思います。


振り返ると…責任の重さも緊張もあったけど、それ以上に楽しくて幸せな時間でした。
夢中で制作していたので、なんだか今でも少し夢みたいな気がしています。
披露宴では、2種類のピアスを着けていただきました。
実は、お母さま(=私の友人)には、当日までデザインのことは秘密にしていたんです。
話したくなるのをグッとこらえました!(笑)
「喜んでもらえたかな?」「ちゃんと届いてるかな?」と当日はソワソワでしたよ!
後日いただいたお写真を見て、お式のあたたかい雰囲気や新婦さまの幸せそうな表情に、やっと心からホッとすることができました。

制作中は、気づけば朝になっていた日もあったりして…
緊張とワクワクが入り混じる日々でしたが、今振り返っても「やっぱり楽しかった!」という気持ちが一番強く残っています。
atelier045を始めた頃は、まさかウエディングジュエリーを手がける日が来るなんて想像もしていませんでした。
今回のようなフルオーダーは、今後なかなかお受けできないかもしれません。
だからこそ、こんな贅沢な経験をさせてくださった新婦さまに、心から感謝しています。
本当に、ありがとうございました。

家族や周りにいる人を大切にし、努力を惜しまずカッコよく…時々ワンパクで(笑)ユーモアにあふれいつも笑いに包まれている新婦さま。
ご結婚、心よりお祝い申し上げます。
心からの祝福と、ご家族みなさまの末永いご多幸をお祈りしています。
※掲載画像について
今回のブログに掲載しているウエディングフォトは、新婦さまより使用許可をいただいております。
無断転載・無断使用はご遠慮いただきますようお願いいたします。

≪6月の誕生石≫ ― パールについて
貝の中で時間をかけて育まれるパール(真珠)は、ひと粒ひと粒が唯一無二の存在。
その天然の美しさは、和装・洋装を問わず装いに品格を添え、フォーマルな場面はもちろん、日常にも自然に溶け込みます。
6月の誕生石であるパールは、上品な光沢とやわらかな色合いから「純粋」「無垢」「愛情」の象徴として古くから愛されてきました。
また、貝の中で成長することから「家族愛」の象徴ともされ、丸いかたちは「縁を結ぶ」といわれ結婚式にもよく用いられます。
パールのピアスやネックレスはカジュアルなスタイルにも上品に寄り添い、年齢やシーンを問わず長く愛用できるのも魅力です。
パールの石ことば
・内面の美しさを引き出す
・災いを祓う
・免疫力を高める
・子宝・安産のお守り
※石ことばは、古来からの言い伝え等を参考に記載しています。
効果効能を保証するものではございません。
≪ウエディングとパールについて≫
パールは、花嫁の持つ柔らかさや透明感を引き立ててくれる宝石です。
その控えめで上品な輝きは、華やかなウエディングドレスを引き立て、装いに一層の気品を添えてくれます。
「始まり」と「永遠」の象徴でもあるパールは、まさにブライダルジュエリーにふさわしい存在。
ヨーロッパでは「涙の象徴」ともされますが、それは「幸せの涙」「未来の喜び」の意味を持ちます。
30年目の結婚記念日のことを「真珠婚式」といいます。
真珠は「富」や「健康」の象徴とされ、「末永く豊かで健康な暮らし」を願う意味があります。
清楚で上質な印象を与えてくれるパールは格式ある場にも安心して身につけられるため、結婚式で重宝されるのには納得です。